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2020年5月 1日 (金)

地団研 近畿和歌山総会 学術シンポジウムⅠ・Ⅱの概要

学術シンポジウムⅠ・Ⅱの概要

 近畿和歌山総会準備委員会では、総会で2つの学術シンポジウムを企画しています。その概要をお知らせします。

◆学術シンポⅠ【 8 月 22 日(土)9時~11時30分】

「地殻変動と海面変動の影響下で形成された大阪層群」

 日本列島には鮮新~更新統が広く分布し、その形成環境は、深海平坦面から氾濫原まで多岐にわたる。
大阪周辺に分布する大阪層群は、最下部、下部、上部に区分されており、最下部は、砂礫層や薄い泥層等からなり、河川や氾濫原等の堆積環境が復元されている。
下部や上部には、陸上で形成された砂礫層(粘土層も含む)に複数の海成粘土層が挟在していることから、海域と陸域の環境が何度も入れ替わることによって形成されたとされている。
そのような海域と陸域環境の入れ替わりが何度も繰り返されるのは、地球規模の気候変動の影響を受けた海水準変動と、堆積盆の継続的な沈降といったテクトニクスによる相互作用による結果と推定されている。
海成粘土層が確認されないところでも海水準変動が読み取れるのか、また、地層の判読から地殻の沈降が読み取れるのか、といったことを中心に地層の形成過程について、全国から情報をいただき、ひろく議論したいと思います。
ぜひご参加ください。

◆学術シンポⅡ【 8 月 23 日(日)9時~11時30分 】

「地域の地形・地質を踏まえた豪雨災害の理解と啓発活動」

 近年の地球温暖化に伴う気温の上昇だけでなく、局地的な短時間強雨の頻度が多くなってきている。
そのため従来の堤防やダム、土砂災害対策などのハード対策だけでは、住民の命を守ることができない可能性が高くなってきている。
例えば2011 年の紀伊半島大水害では、和歌山県南部を中心にして、土石流などが発生した。
地形・地質によって発生様式が異なることから、災害対策が十分とはなりえなかった。
そこで本シンポジウムでは地形・地質などの環境をふまえたうえで最近の河川の氾濫や土砂災害などについて議論する。
それとともに土砂災害などの危険性を住民へ周知するための啓発活動についても議論したい。

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第74回地団研総会(近畿和歌山)準備ニュースNo.3より